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【コラム】「このまま、この地域に開業していていいのでしょうか?」

Q「このまま、この地域に開業していてよいものでしょうか?」
A「日本の地域別将来推計人口」というデータが手に入ります。

私たちアクアの職員は、巡回監査に赴くと、クリニックの先生からいろいろな相談をうけます。
なかでも、先日いただいた悩みは、「このままいまの場所に開業を続けてもいいのだろうか」という
ものでした。

いろいろな環境変化に伴い、このようなお悩みをもたれるのは当然かと思います。
クリニックを継がれる予定のご子息がいらっしゃったり、
街が予期せず開発されるなど、開業後もさまざまな変化がもたらされます。
新たなクリニックを開業したい、というような思いをもたれるケースもあるでしょう。

では、「現在の立地の良しあし」を判断する方法はあるのでしょうか?
そのような疑問をお持ちのかたに、今回ご紹介するのが、
国立社会保障・人口問題研究所が発表している、
「日本の地域別将来推計人口」というデータです。

このデータによると、市町村別の男女別人口の推移を、
5歳刻みで2040年まで確認することができます。

つまり、今後の20年以上にわたって、開業している地域の人口が、
増加するのか、減少するのか、増加するとしたらどの年代なのか、
ということがわかるようになります。

このデータをつぶさに見ていくと、
興味深いことを発見することができます。

たとえば、埼玉県を例にとると、
「人口が増加する地域」と「減少する地域」があります。

たとえば、「埼玉県さいたま市」はこのように減少します。

2015年:124万人
2040年:116万人

では、埼玉県の全市区町村で人口が減少するかというと、
そうではありません。

たとえば、「埼玉県伊奈町」は
2015年:4.4万人
2040年:4.7万人
というように増加すると推計されています、
さらに、増加する年代は50歳代以上ということが示されています、

このように推計人口のデータをみると、
長期的に見て、伊奈町における歯科の需要は
減らないのではないかという結論が導かれます。

感覚ではなく、データに頼ると、
悩みも軽くなるのではないでしょうか。
そして、増加する年代に対してどのような診療が
見込まれるか、ということが将来のヒントになりそうです。

ぜひ、興味のある地域の推計人口をチェックしてみてください。
決して、日本全土が少子高齢化で人口減少するわけではないことが
おわかりになるでしょう。

国立社会保障・人口問題研究 「日本の地域別将来推計人口」