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【コラム】利益確定!口座残高が「税金よりも下回る」?

歯科医院経営に従事される院長先生の本業は「医療」。
理想を考えれば、「税金や支払い」について頭を悩ますよりも、
来院される患者様の治療・サービスに全力を注ぎたいお気持ちが強いと思います。
税理士をしている私達としても、院長先生には本業に集中していただきたい。

税金支払い時に口座残高が足らない・・・という状況になる前に、
読んでいただきたい内容をコラムにまとめました。

◯口座残高不足になる原因

患者さんの来院数は順調。
毎月の支払い(給与・経費)もこなしてきた歯科医院にもかかわらず、
税金の支払い時になると、口座残高不足に陥る可能性があります。

その原因として考えられるのは・・・

・借入金の返済
・生活費(お子さんの教育費なども)
・設備投資

収入と経費の算出からわかる利益。
現金の動きを管理するキャッシュフロー。
それぞれの意味は理解されていても、
その管理となると、普段の業務が忙しく手が回らない先生方が
多いのではないでしょうか?

◯状況を乗り切るために(実際に使えるお金を算出しましょう)

万が一、税金の支払い時期に口座残高が不足していることがあっては、
1年間経営してきた苦労も、「?」となってしまいます。

実際に使えたお金がいくらだったのか?
また、口座残高が不足しているとしたらどのように乗り越えることが
できるのか?
この2点について説明します。

★実際に使っていいお金の簡単な算出方法

①    当期純利益 + 減価償却費  - 借入金の元本返済額  =キャッシュの純増額

②    ① - 生活費(学費を含む)- 納税額 = 使えるお金

※これはあくまで簡単な算出方法ですので、それぞれの状況により正確な数字は変化しますので、予めご了承ください。

★残高不足の場合の対処方法

・銀行借入
利益を安定して出している場合、審査は通りやすいです。
一時的な資金確保として、
または長期的な視野に立って借り入れを行い、
残高不足を解消。
今後の資金繰りに備えます。

・自己資金
一時的な資金確保として院長先生の自己資金を医院に「貸す」
措置を行います。
税金支払後は、その資金を医院から先生に「返す」計画も
同時に行っておくことで、
見通しを立てやすくなります。

ここで挙げた対応方法はあくまで一時的な対処方法。
翌年も同じことが起きないよう、
以下のことについて計画を立てると、
さらに”強固な資金計画”をたてることができます。

◯根本的な改善を!

利益計算と現金の残高/使えるお金を計算するキャッシュフロー計算。
理想的なことを言えば、これを毎月行う必要があります。

毎月行う・・・というのは、言うがやすし、
しかしながら、
税理士の立場から言えば、「それでも毎月実施しましょう」が本音ですが(笑)、
実際の業務を考えると難しいですよね。

毎月できる管理の仕組み、作業内容の整理。。。
こういったことに取り組んで行くことが最初の一歩なのです。