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【コラム】貸借対照表と損益計算書とは(2)

会計の世界では、お金の流れを「勘定科目」という言葉に置き換えて把握します。これら勘定科目のなかでも、「ここにまず注目すべき」という科目があります。

今日は、損益計算書、貸借対照表を読み解くうえで、ポイントとなる代表的な科目を紹介していきましょう。

1.損益計算書

(1)医業収益
医業収益の内訳として、窓口からの収入、社会保険診療報酬、自由診療収入が挙げられます。
窓口収入については、その月に同額が現金として入金されています。
社会保険診療報酬については、ここにのった金額が2か月後に現金として振り込まれてきます。
自由診療収入については、現金で売り上げている場合の他、クレジットカードにより
決済されている場合があります。クレジットカード払いの場合、クレジットカード会社との取り決めにしたがって売上金が入金されます。

(2)医業費用
材料費、給与費、設備費、経費がふくまれます。
材料費に着目することで、ある売上をあげるためにどれくらいの材料を使っているのかがわかります。
給与費は、人件費にどのくらいの金額が割かれているかを示します。
設備費には、クリニックを運営するために必要な設備にかかわる費用が計上されております。具体的には、クリニックの賃料、リース料、減価償却費などがふくまれます。
経費には、通信費や交通費など、売上をあげるために間接的に貢献している費用が含まれます。

(3)当期純利益
医業収益から医業費用を差し引くと、当期の利益が求められます。

2.貸借対照表

(1)資産の部
現預金・・・日々の窓口収入、銀行預金の残高が含まれます。
医業未収入金・・・社会保険診療報酬として、支払基金に請求した金額がふくまれます通常、2か月後に預金口座に振り込まれます。クレジットカードによる決済を導入されている場合には、後日回収される債権額が計上されます。
固定資産・・・ユニットやレセコンなど、診療に不可欠な固定資産が含まれています。
クリニックの規模・設備投資額を把握することができます。

(2)負債の部

買掛金・・・掛けで仕入れた材料や外注加工費の残高など、営業活動にかかる債務を示しています。

未払金・・・人件費の未払い分や社会保険料の引落し金額など、間接経費にかかる債務を示しています。

長期借入金・・・金融機関からの借入残高を示しています。

(3)純資産の部
開業時に拠出された資金と、開業してから現在までに稼いだ毎年の利益が合計された部分です。

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