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【コラム】貸借対照表と損益計算書とは(1)

アクアが行う巡回監査では、毎月、担当者がクリニックを経営される先生のもとに赴きます。そして、おもに貸借対照表と損益計算書の数字を確認します。

 

貸借対照表と損益計算書は、会計を理解するうえで最も基本的な計算書になります。今回は、これから会計の世界に親しみたいとお考えの先生を対象に、これら計算書のポイントについて解説します。

 

まず、損益計算書についてみていきましょう。
損益計算書とは、一定期間における収益と費用を把握するための計算書です。

 

例えるならば、
蛇口からお風呂に流れてくるお水の量が、どれくらいあったのかを示します。

 

クリニックに入ってくるお金が「収益」。
クリニックから出ていくお金が「費用」として記録されます。

 

そこで、損益計算書は一定期間におけるフローの内訳を表す、ともいわれます。
入ってくる「収益」の金額と出ていく「費用」の金額の差額として、その期間の「利益」が計算されます。

 

次に、貸借対照表とは、一定時点における、
資産、負債と純資産の金額を把握するための計算書です。

 

一定時点におけるストックの内訳を表す、ともいわれます。
たとえるならば、蛇口から流れてきたお水が、
お風呂にどのくらいプールされているのかを示します。

 

売上という名目のお金は、現金という姿となって、
銀行口座というプールに流れ込んできます。

 

日々の診療の中でプールされた現金は、
材料費やスタッフのお給料という名目に姿をかえて、
銀行口座というプールから流れ出ていきます。

 

1か月間、毎日窓口でうけとる売上金がフロー。
月末の銀行口座残高が、その時点のストック。

 

損益計算書は、フローの大きさを示します。

 

貸借対照表は、ストックの大きさを示します。

 

日々受け取る窓口収入が多ければ多いほど、
銀行口座の残高が増える様子は、ご想像がつくと思います。

損益計算書と、貸借対照表のイメージがつかめたでしょうか?
次回のコラムでは、この2つの計算書の見方をご紹介していきます。